映画「OYAKO」の撮影の裏話・苦労話の続きです。
キャンドルを使っての撮影のこと。
なんとか雨は止みました。
また降り出す前に撮影してしまわないといけませんでした。キャンドルを並べて、並べて、火を点けて、火を点けて。
最近のチャッカマンは、チャイルドロックされていて、引き金は重たくて、すぐに指が痛くなりました。 ほんとうにたくさんのキャンドルに火を点けました。
でも、 これは、まだ苦労のうちにはいりません。
雨のあとということもあって、とても風が強かったです。
想定して、風よけをつけていただいたのに、点けた端から火が消されていきます。雨こそ上がりましたが、台風のあとのような風が吹いていました。
点ける端から消えていく。
ワンカット撮影されるごとに火をつけて、カメラが回るときには物陰に隠れて、カットがかかるたびに火をつける。「あの後、点けても、点けても消えるキャンドルの夢を見た」というスタッフがいたほどでした。
苦労のかいあって、なんとか無事に撮影は終わり、撤収している最中にまた激しく雨が降りはじめました。
雨が止んでいたのは、ほんの1時間くらいのことでしょうか? たったそれだけのあいだでも、ぴたりと雨が止んだのは、いま思い返してもある種の奇跡だったと思います。
どんなシーンが撮影されたかは、ぜひ映画をみてご確認ください。
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